「名古屋市の顔」の公園を民間資金で再生へ 市民「経過の公開を」

名古屋市を代表する都市公園で桜の名所として外国人客も多く訪れる「鶴舞(つるま)公園」(同市昭和区)で、民間資金を活用する市の公園再生計画が進んでいる。飲食・物販店を設ける計画で、10月中にも事業者が選定される予定だが、歴史ある公園を愛する市民からは「経過を公開し、市民の声を反映して」と不安の声が上がっている。  青空が広がった9月中旬の昼下がり、園内ではベンチで休んだり、散歩を楽しんだりする人々の姿があった。愛知県小牧市から子どもと散歩に来た女性(26)は「園内にもっとカフェがあれば便利ですね」。芝生にレジャーシートを広げ、友人と昼食を取っていた県内の女性(23)は「はやりのスケートボードが気軽に楽しめる場所があれば楽しそう」と話した。  園内には歴史的建造物が多く、コスプレや婚礼衣装の撮影スポット、「ポケモンGOの聖地」としても人気がある。一方、開園から110年以上がたち、老朽化が進む。市は公園再生に向け、公募で選んだ事業者が園内にレストランなどを設けて収益で公園の維持管理を担う「Park―PFI」(公募設置管理制度)を導入する。関係者によると、結婚式場の運営会社などからも応募があったという。既に公募は締め切り、事業者決定後に具体案が公表される予定だ。

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